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チャイナの医療情報(2015年04月)

SSCでは、会員様向けに毎週、チャイナの医療情報や生活情報を掲載したメールマガジンを配信しております。
こちらのスペースでは、配信済みメールマガジンより記事の一部をご紹介いたします。

チャイナの大気汚染について

 

近年、チャイナの大気汚染が問題となっていますが、その理由として、PM2.5が大きく取り上げられるようになったことがあります。PM2.5は大気の中にある直径≦2.5 μmの微粒子のことで、有毒・有害な物質をたくさん含んでいます。PM2.5は特に下記のような健康被害が懸念されています。

・粒が小さいので、吸いこむと鼻やのどで止まらずに、肺の奥にまで入りやすい。このため喘息や気管支炎を引き起こしたり、肺がんや不整脈の危険が高まったりする。

・大気中に漂う時間が長くより遠い地域まで運ばれるため、体の健康や大気環境に及ぼす影響が大きくなる。

大気汚染の指標として、チャイナではAQI(大気質指数)を使用していますが、チャイナでは地域により、AQIが300を超えるような(厳重汚染)日が頻繁にあり、健康への影響が問題となっています。日本ではAQI指標がありませんが、暫定的指標としてPM2.5が日平均35μg/m3が環境基準とされています。その指標では、70超はレベルⅡの汚染とされ、不要不急の外出や野外での長時間の激しい運動をできるだけ減らすような注意が必要とされています。

このように、チャイナでAQI良(PM2.5:35-75μg/m3)とされても、日本の基準では注意が必要な汚染レベルである時もあることから、特に呼吸器系に疾患のある方はその日の大気状態を確認し、場合によって対策をすることが必要です。

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