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チャイナの医療事情(2015年08月)

SSCでは、会員様向けに毎週、チャイナの医療情報や生活情報を掲載したメールマガジンを配信しております。
こちらのスペースでは、配信済みメールマガジンより記事の一部をご紹介いたします。

夏は脳卒中を熱中症と間違えないように

 

蒸し暑い日は熱中症を起こしやすいが、脳卒中を起こすケースもよくある。両者の症状はよく似ているので、患者やその家族が脳卒中のサインを見逃して熱中症と思い込むため、治療が遅れてしまうケースが多い。

夏では、気温が32度以上に上がると、体熱が放散するよう皮膚の血管が拡張して、皮下血流量が通常の3~4倍になる。しかしそうすると、高血圧や冠動脈心疾患などの心臓・脳血管疾患をもつ高齢者は、体に大いに負担をかけるため、脳卒中や心臓発作を起こすリスクが上がる。

三伏の候は一年中で一番暑い時期なので、できれば外出を控えめにしながら、野外での身体活動や労働も早朝あるいは夕方に行うようにしたほうがいい。また、渇きを感じてから水を飲むのではなく、こまめに水分補給を行うよう注意する必要がある。食事については、油っぽいものを食べたり食べすぎたりすると、脳卒中を起こす確率が上がるので、さっぱりしたものをお勧めする。

高齢者が一過性の頭痛・眩暈、また手足の感覚異常が現れた場合、それは脳卒中の前兆であることも多いので、くれぐれも「暑気あたりぐらいか」あるいは「暑くて体調が崩れたか」と油断したりせず、治療が遅れないように早く病院に受診したほうがいい。

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